ラケットと直接コンタクトするのは・・・コルク

コルクは規定で直径は25mm〜28mmで先端は丸くするとあります。
この先端部分の素材についての規定はありません。

 昔からコルクが使用されてきましたが、羽と同様天然素材のため、また昨今のワインブームの影響を受け天然コルクの価格が高騰したため、粉
上のコルクを圧縮した圧縮コルクや人工的に作った人工コルクを使用している物もあります。

 打感としては、やはり天然コルク(より鬆の少ないもの)が良い音がして、うまくなったような気がします。試合球で、

    「やっぱりニューオフが良いよね!」

などのツイートを耳にしますが、羽の良否もそうですが、コルクの良否で打感の違いが分かるからだと思います。

検定合格球とは

(公財)日本バドミントン協会では、「第1種検定合格」と「第2種検定合格球」という等級を定めています。
この2種類のシャトルがいわゆる「試合球」と呼ばれるシャトルのことです。
飛距離やブレなどを審査検定委員会が審査して合格したシャトルのみに、適合シールを添付することが許されます。

第1種検定合格球とは
 (公財)日本バドミントン協会が主催する大会(全国大会・国民体育大会等)およびその予選大会で使用できるシャトルのこと。
第2種検定合格球とは
 (公財)日本バドミントン協会の加盟団体(各都道府県・市町村協会や連盟)が単独で開催する大会で使用を認められているシャトル。

飛行距離

シャトルの規格・・・重量約5g・長さ約7cm
           羽の枚数16枚・羽先端は58mm〜68mmで円形。

気温や湿度による空気抵抗の差により、飛行距離がとても変化しやすいため、左表のようにシャトルには番手が設定されています。
気温が高いときは良く飛び、気温が低いと飛ばなくなります。

専門店ではその時期にあった番手のシャトルしか、店頭に陳列していません。
ただし、気温だけではなく、気圧にも影響を受けるため、合宿などで高原に行かれる場合は今使用している番手より1ランク飛ばないシャトルを使用した方が違和感がないでしょう。
そういう場合は、店員に相談してください。適切な物を用意してくれます。  
かがり糸と接着剤

羽の軸には2本のかがり糸でしっかり16本の羽を結んでいます。これは羽が個々に開いたりしないよう、また羽の飛行を安定させるためについています。このかがり糸もほとんど手作業で付けられます。
(ヨネックスの場合は不明。工場には社員ですら立ち入り禁止のため確認できません)
コルクに羽が植え付けられるときに微妙な角度が付けられています。これも飛行距離に応じて角度を変えているようです。

羽の植え付けられている部分から、軸の上部およびかがり糸には接着剤が塗られています。
実はこの接着剤にも耐久性への秘密があるようです。
接着剤が完全に乾いた状態で、硬すぎると折れやすく、柔らかすぎるとツブレやすくなります。この接着剤でも産業スパイが暗躍してる(おおげさ?)という噂があるくらいシャトル製作での要の一つです。


右羽・左羽?
1級羽と3級羽の軸の曲がっている方向をよく見てください。
左曲がりと右曲がりですよね。
これは鳥の右側の翼の羽か左側の翼の羽かの違いです。右羽と左羽を混ぜて作ることはありません。必ず同じ方向の羽を使用して作られています。
1級羽
1羽から8枚しか取れません。
軸が太く堅い

2級羽
1級羽以外の羽で、少し羽が薄い。
3級羽
羽が薄く、軸が弱い。
また、羽や軸が汚れていることが多い。
シャトルコックは何でできてるのか?

まずです。
羽を分けるときに陸鳥と水鳥に分けられますが、現在では
陸鳥は使われておりません。水鳥と比べて陸鳥は、羽に油
分が少ないため耐久性が悪いことと、羽の軸が細いという欠
点があります。
なので、現在では水鳥、それもほとんどがガチョウの羽が使
用されています。
また、安価なシャトルにはアヒルもしくはアヒルとガチョウを混
ぜたハイブリットという羽を使用している物もあります。
右の写真(ヨネックスカタログ)からも分かるとおり、全ての羽が使用できるわけではなく、限られた風切羽根という部分を使用します。また、その中でも羽の厚さや軸の太さなどから下記のようなクラス分けがされています。
シャトルコックとは・・・

競技規則上は「シャトル」と呼ぶのが正解です。
ではなぜ「シャトルコック」と呼んでいるのでしょうか?
それは昔々は鶏(コック)の羽で作られていたことからの名残のようです。

では、「シャトル」って・・・何でしょう。

シャトルバスとかスペースシャトルって聞いたことありますよね。
決まった距離を何度も往復運行する交通機関のことを、このように呼んでいるそうですが、

     「往復する」=「必ず返ってくる」

ことが語源でバドミントンのシャトルもここからきています。

あなたは必ず返していますか?
相手のコートに・・・

片羽
片側の羽が完全に欠けている。
軸は太くて丈夫。
ハンカケ
羽の片側上部が欠けている。
水鳥シャトルから人工シャトルへ?

今まで説明してきたとおり、ほとんどの部品が天然の物を使用してシャトルはできています。
ただし、資源には限りがあることと、自然災害の影響を受けて材料調達ができなくなることも考えられます。コルクについても入手が難しくなりつつあり、またほとんどの生産材料調達拠点である「中国」の食生活向上で「ガチョウ」から「鶏」
に「食」が変わることでの「がちょう」養殖の減産。鳥インフルエンザの影響など、「水鳥シャトル」の将来は決して明るい物ではありません。

そんな中、いち早く人工シャトルを発売したのが、ミズノの「NS300」です。
従来のナイロンシャトルとは全く違う人工羽を使用したシャトルです。残念なことに重量などの規定から15枚の羽で作られているため、検定審査の対象外であり、試合球としては使用できません。

これからの技術開発により、検定合格品が出るのもそう遠い将来では無いように思えます。また、ヨネックスでもより良い人工シャトルを開発中?との噂もあります。

バドミントンには欠かせないアイテムである「シャトル」。
ここまで読んでいただけた方は、今まで以上に大事に使おうと思っていただけたのではないでしょうか。

上記写真はコルクに被覆されている皮を剥ぎ取った物です。この作業だけでやはり一番左の圧縮コルクのトップ部分はボロボロになっています。通常は白い皮で覆われているため、コルクの見極めはできません。使用して、不満がある場合は両断するか、皮をはいでみると、コルクの形成が確認できます。
人工コルク+圧縮コルク
ここまで来ると、絶対と言っていいほど試合球には使われません。また、程度の良い(価格的に)練習球にも使用されません。価格の非常に安い練習球に使用されているようです。羽が植え付けてある部分が全て人工コルクのため、ツブレやすいことが特徴です。
天然コルク+人工コルク+圧縮コルク
メーカーさんの苦労が見える一品です。
コストを抑える努力の末ここまできました。
違和感は少ないのですが、打感は悪く先っ緒がボコボコになりやすいです。
天然コルクと人工コルク
上段と下段に天然コルクを使用し中間に人工コルクを入れて3層にしてあります。中間クラスの練習球やメーカーによっては試合球にも使っています
天然コルク
上のコルクは天然コルクを2層にして作られています。トーナメント・ニューオフィシャルなど、第1種検定合格級と呼ばれる大会使用球などで使われています。